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ほがらかで春らしい千酌の流鏑馬神事

今回は、4月3日に美保関千酌の爾佐(にさ )神社で執り行われました「流鏑馬神事(やぶさめしんじ)」をレポートします。

流鏑馬は今や競技性重視のスポーツ流鏑馬が開催されるほど全国には多くのファンがいますが、この千酌の流鏑馬神事は悪魔を払い、安全と豊作大漁を祈願する450年続く古式ゆかしい神事です。

この神事は16世紀中葉、出雲国府の鬼門(北東)に爾佐(にさ )神社があたるため魔除けの矢を放ったのが由来。16世紀中葉といえば、当時権力者だった尼子晴久が室町幕府から陰陽八ヶ国の守護職に任ぜられた尼子氏の最盛期、平安京の鬼門に当たる下鴨神社のように爾佐神社は出雲国鎮護の社として崇敬されていたのでしょう。

さて、早速様子をご報告しましょう。

午後二時、先祓いの神職を先頭に猿田彦命、陣笠、馬上の頭家、子供達の行列がまち中を練り歩きます。

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境内に参入すると子供を乗せて神社周辺を練り歩きます。

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いよいよ流鏑馬です。そもそも馬を馳せながら矢を射ることから矢馳せ馬(やばせうま)→やぶさめと呼ばれる流鏑馬ですが、この神事では馬は馳せることなく止まって的を射ります。
猛スピードで迫力満点の流鏑馬もいいですが、千酌の流鏑馬ものんびりと味わい深くて楽しいです。

的は全部で3つ。一つ目は天下泰平、次が災厄払い、最後が五穀豊穣。祈願と吉凶を占うということです。今年の頭家さんは3つすべてに当てました。すばらしい。

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その後、天地と海の3方向に矢を射って悪魔払いをし流鏑馬は終わります。

続いて、馬を引いていた2人の氏子さんによる3番勝負の神事相撲。人情相撲ですので1勝1敗の後、勝負なしが例年の決まり事。それが…

個人的にこの相撲、ウケました。

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では、まずは2番をご覧ください。1勝1敗。

いよいよ大事な3番目。笑

行司さん「まくれーだがなっ!」ドテっ。笑

お二人と行司さんのキャラクターが最高です。昭和のお笑い番組みたい、ひさしぶりに安らぎ笑いをしました。

最後に、千酌区長の松本善次(まつもとよしじ)さんから一言頂きました。

450年続いているとはいえ、気取らず、飾らず、終始笑顔が絶えないほがらかで春らしいお祭りでした。

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