美保関の魅力をつたえ隊

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えびす様とニワトリ

今回は、えびす様とニワトリのお話。。。

えびすくん(美保神社) (2)

皆さんは、えびす様とニワトリのお話はご存じですか??

まずは、ネットの画像検索で「えびす様」と調べてみてください。

そこで、ご注目頂きたいのは、えびす様の「足」です!

ほとんどのイラストや木彫りの像などのえびす様の足は、

片方を曲げていたり、

なかでは片方の足は見えなかったりしてないでしょうか??

あんなにニコニコえびす顔のえびす様ですが、

そんなえびす様をも怒らせる、

世にも恐ろしいお話があるのです。。。

『むかし、むかし、、、

美保にえびす様がいらっしゃいました

えびす様は男性です!

そう!恋多きお方でしたww

美保関から対岸の東出雲の揖屋というところには、

それはそれは、お綺麗な溝杭姫がいらっしゃいました

そんなお綺麗な溝杭姫を

恋多きえびす様が何もせずに放っておくはずがありません!

そこで、えびす様は、毎夜、毎夜、毎夜、足蹴もなく毎夜w

一所懸命に櫂で船を漕いで、中海を渡り

対岸の溝杭姫の元へお通いになっておられました

そして、1番鶏が朝の訪れを告げる「トキの声」をあげると

また船を漕いで美保関へ帰られるのでした

もうすっかり、溝杭姫のところへ通うのが日課になっていたえびす様

そんなある日、

まだまだ、これからだ!!というときに、

「コケコッコー!!!」

と1番鶏がトキの声をあげました

これからだ!と思っていたえびす様

「いや、いや、早すぎるだろ!?!?」と慌ててしまいます

そうです、この時だけ1番鶏が時間を間違えてトキの声をあげてしまったのです

いつもなら1番鶏が鳴く頃には

帰る支度も準備万端に整えていらっしゃいますえびす様ですが

今回は、そんな準備なんか整っているはずもありません!!汗

朝には、美保に帰らないといけないえびす様は

焦りに焦ります

急いで帰る支度をし、

一所懸命に船を櫂で漕いで中海を進みます

ですが、慌てていたえびす様

なんということでしょう!!

船を漕いでいた途中、櫂を海へ流してしまいます。。。

これじゃ船が前へ進みません

早く美保へ帰らないと!!汗

そこでえびす様は仕方なく

ご自身の左足を櫂の代わりにして船を漕ぎます

早く早く美保へ!

左足で一所懸命に船を漕いで、

何とか何とか前へ前へと進むえびす様。。。

そんなえびす様の元に、更に衝撃的な事件がふりかかります!!

「がぶりっっっっ!!!!」

!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?

なんということでしょう!?

えびす様の足で船を漕ぐ音につられてやってきたワニが

えびす様の美味しそうな足に

いきなり食らい付いたのです!!

もちろんビックリするえびす様

こんなところでワニに食われて死んでしまっては

もう愛しい溝杭姫に会えなくなるじゃないかっ!!

えびす様は必死に抵抗をかさね

何とかワニを退治し

何とか何とか美保まで帰ることに成功しました!

それでも門限に間に合わなかったと思いこんでいるえびす様の元に

今度は正確な1番鶏のトキの声が聞こえてきました

。。。

それまでえびす顔だった、えびす様

沸々と怒りがこみ上げてきます!!

鶏に騙され、溝杭姫と遊べず、更に足まで怪我をして曲がってしまいました

以来、

えびす様は鶏を忌むものとされましたとさ』

チャンチャン♪

えびすくん(五本松公園) (2)

どうでしょう??

少し脚色をしすぎて、怒られそうな気もしますが、

おそらく、こんな感じだと思いますw

そして、この云われから、

美保関では鶏肉と卵を忌み嫌い食べてはならないものとの風習があります。

現代でこそ、その風習も和らいできましたが、

神社や氏子さんの間では今でも守られています。

ね??

鶏肉と卵が食べられないなんて、

なんて、世にも恐ろしいお話なんでしょう!!ww

えびす様の足が曲がっているのは「ワニ」のせいだったんですね☆

ん??なぜワニが海に??と思われた方がいるかもしれません。

実は、

「ワニ」=「サメ」

なんですね。

因幡の白ウサギの神話など、所々ワニが神話に顔を出してますね。

。。。

という私も、今年度からは、

その氏子さん組織に迎え入れて頂きまして、

今年度から鶏肉と卵は精進しております!!

まだ、10日程ですが、

不思議と食べたいとは思わないです☆

こういうお話を聞いてみると、

神様も怒ったり、女性が好きだったりと、

すごく人間味のある方々なんだなぁ~と、

改めて思います。

鶏は気嫌うのに、何で怒りの矛先がサメには向かわないんだろう??

という素朴な疑問も出てきますww

古事記や日本書紀で語られる神話や伝統も、

一見、難しそうで自分には遠い存在の様な気もしますが

神様もきっと僕たちと同じように、

こう考えたんじゃないかな??

なんて思いながら読んでみると、

気軽に親しみやすくなると思います。

最初と話は変わりますが、

今年は古事記が編纂されて1300年の節目の年です、

古事記という名前は知っていても、

その中身はピンッとこない人も多いはずです。

私もそうでしたし、まだ読んでいる途中ですw

この節目に、面白そうな関連本なども沢山でてますので、

是非読んでみてください。

そして、美保関へ足を運んで下さいましたら、

美保関で神話を感じてみてください。

きっと、いつもとは違う、神秘的な美保関を感じて頂けると思います。

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